私が独立を決意したのは2018年秋の事でした。
建設業のお客様から「会社が危ないです、どうしましょう」とお電話が入りました。すぐに駆け付けると、社長が蒼い顔をされて、取引先の倒産により、会社の資金繰りのめどが立たなくなり、キャッシュアウトするとのことでした。当然、税理士の方もついてみえましたが「しょうがありませんね」と突き放され、銀行に相談しても融資はできないとのことでした。

私も何かお役に立てればという思いはありましたが、当時は知識も経験もなく、何もできませんでした。結局、その会社は倒産しました。

　その時に、計り知れない自分の無力さと、保険だけではお役に立てる範囲が限定されていることを痛感しました。「関わる会社を絶対に潰さない」何から手を付ければよいかは分かりませんでしたが、今の自分の立ち位置のままでは同じことを繰り返すということだけはわかりました。「独立しよう」という気持ちが生まれたのはこのときでした。