vol.95 5年前の出来事②
前回の続きで、生後まもなく娘の呼吸が止まった時の話です。
原因はどうやらK2(ケイツー)シロップ。
ごく稀に、びっくりして呼吸を止める赤ちゃんがいるとの事。
本能的に、口にするのは母乳だけと理解している為、
それ以外のものが口に入りびっくりする子がいるようです。
製造元としては直接シロップを飲ませるよりも
一度沸騰させ、冷めた温いお湯(人肌の温度くらい)で
シロップを薄めたものを、哺乳瓶の乳首等で飲ませると
安全に飲ませる事が出来ると説明してくれました。
病院では、直接薄めずに投与すると指導を受けました。
そして、本来であれば赤ちゃんの呼吸が止まった時に
アラームで知らせてくれるものを使っているはずです。
そのアラームもどうやら、一時的かもしれませんが
電源が切られていて、気が付いた時にはチアノーゼが出ており
少しの間 呼吸が止まっていたのではないかと推測。
呼吸が止まっていた事実を知らせに来たお医者さんも
「赤ちゃん、呼吸が止まったんですよね~。」
といった具合だったと妻の話を聞いて、とても軽い感じで
話していると印象を受けました。
人間 誰でもミスはある為、そこを責めるつもりはありません。
ただ、呼吸が止まりやすい方法でシロップを投与し、
その事故を見つける為の仕組みを使わず。
呼吸が止まった事実を伝えるときの配慮の無さ。
ここに対しては、当時とても憤りを感じた事を覚えています。
医療ミスとして話をする事も出来たかもしれませんが
当時はその時間的余裕と精神的余裕もなかったですし
何より、子どもに後遺症が無く元気に退院する事が出来た為
事を荒立てるような事はしませんでした。
赤ちゃんの健康の為に投与するK2(ケイツー)シロップで起こる事故や
少し目を離した間に命を落としてしまう事。
病院での適切な指導が行き届いていない事で
悲しむ家族が出なければいいなと思います。
投稿者 安藤